アルツハイマー型認知症

恐らく知らない方はあまりいないであろうと思われる、非可逆的な病気です。
私もこの病気については以前から多少の知識はあったつもりですが、介護する当事者になると想像以上です。
聞きかじりの知識は簡単に吹き飛ばされました。
介護のために仕事を辞めるなんて・・・、と考えていましたが、実際に当事者になってみると、やめざるを得ない状況が(恐らく)必ず訪れます。
私にもありました。
(幸にも、寸前でグループホームへ入所できたので辞めずに済みましたが・・・)
認知症の介護はそれほど大変です。
 
ちょうど3年前、田舎で不幸ごとがあり帰省したときのことです。
それまでは料理上手で毎食いろいろなおかずを作ってくれていた母が、わずか肉じゃがの一品のみ、それも2時間くらいかかってようやくできあがったり(でも味付けはメチャクチャ)、同じことを何回も聞いてきたりして、なにかおかしいなとは感じていました。
そして、納骨まで終わりさあ帰ろうというときに、母が「誰に聞いて帰ってきたの?」と聞いてきました。
そう聞いてきた母からの連絡で帰省したのですが、そのことを全く覚えていませんでした。
 
とりあえず病院探しです。
物忘れ外来を探しましたが、当然大きな病院にしかありません。
大きな病院=紹介状、という図式がいまではほぼ完全に成立しますが、そんな悠長なことはやってられません。
無理矢理に近い形で診察の予約を取り、連れていきました。
検査の結果、「初期のアルツハイマー認知症」。
MRの写真を見せてもらいましたが、見事に海馬に空間がありました。
長谷川式の検査は21点でした。
このときから介護がスタートしました。
 
同じ病気の方を介護されている方、いままさに介護が始まったという方に、いささかの参考になればと、時々書いていこうと思います。