アルツハイマー型認知症(その2)
お金の話です。
介護サービスを受けるようになると、当然その費用が発生します。
利用するサービスによってその額は違ってきます。
何とか親の年金で支払える範囲に収まっているので、今のところ助かっています。
というありきたりの話はおいといて・・・
病気だとわかった後、大きな問題になったのがお金の管理。
どんどんできなくなっていきました。
当初は、それなりにできていたようで私も気にしていませんでした。
が、ある日、お金を出したいので銀行に連れて行ってくれと言うので連れて行ったところ、窓口で払戻請求書の書き方がよくわからず、押印もどの印鑑かわからないなどてんやわんやしたあと、出金したのが○十万円。
なぜそんなに必要なのか尋ねると、「わからない」。
通帳を見ると、その前もさらにその前も同じくらい出金している、しかもそんなに使うほど間が開いていない。
本人の財布を見たところ、数千円しか入っていない。
帰宅後、家捜しすると、あちらこちらから、封筒に入っていたり、古い財布に入っていたり、現金が出てきました。
本人に聞いても、「そんなところに入れた覚えはない」の一点張り。
帰省するたびに、通帳を確認するのも仕事になりました。
ところが、そのうちに通帳の保管場所もあそこに行ったりこっちになったりと、バラバラに。
しかも本人が入れた場所を覚えていない。
さらには「お金がない」「通帳がない」と頻繁に電話してくるようになりました。
この時点でようやく私がお金を管理し、都度必要な額を送金することにしました。
また家のあちこちから、ビニール袋などに入った小銭が大量に出てきjました。
財布にも小銭が大量にあるので、それ以前からおかしいなとは思っていたのですが、原因はすぐにわかりました。
計算ができないから常にお札で支払っていました。
もうひとつお金の話。
母は私の近所に住んでいるわけではなく、かなり遠方で暮らしています。
新幹線を使って約5時間。車で約7時間のところです。
交通費が馬鹿になりません。
一時期、毎週末帰省していたことがありました。
新幹線でも車でも、往復でだいたい3万円必要です。
これを続けているとこちらの財布が持ちません。
幸い夜行バスがあったので、時々それを使いました。
夜行バスだと新幹線などの半額+αで往復できました。
が、今度は体が悲鳴を上げました。
使い始めた頃は何ともありませんでしたが、次第に疲れがたまりだし、バスを利用するたびに疲れがたまっていくという悪循環に陥りました。
私自身は熟睡できていたつもりでしたが、やはりバスではできないようです。
結果、交通費の負担を減らすことが難しくなりました。
これは結構きついです。